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「タクシデルミア ある剥製師の遺言」

予告を観たその日から、いや、チラシを手にしたその日から、スクリーンで観る日を超楽しみにしてました。1人のじいさんがずーっとシャックリしてる村でだんだん怪しい話にもなる前作「ハックル」もヘンだけどキレイで面白かったので、この監督の次回作は友だち誘って行けたらいいな♪とほっこりしたものでしたが…誰も誘えねぇよこんなの!って新作が届きました。2004年、サンダンスNHK国際映像作家賞ヨーロッパ映画部門賞を受賞。エンドロールにもあのNHKのロゴが出るのが何かチグハグな印象で笑えます。NHKで放送できるハズがありません!な映画です…。

パールフィ・ジョルジ監督は1974年ハンガリー生まれ。この作品もハンガリー史に乗せて共産圏文化を皮肉った強烈な社会風刺になっているのです〜と聞くと(ああ、そうですね…)と思い至りますが、そんなことはどうでもいいくらいすごいインパクトのある映像の連続で、こんなにキレイなエログロゲロ映画を初めて観ました。親子三代の話で、何気に円環になっている強烈なラストも良かったです。もっと長い話かと思ってたのですが、けっこうスパッと終って鮮やかでした。

正確にはエロ・ゲロ・グロの順番で、祖父・父・タイトルにもなっている剥製(はくせい)師の孫の物語が続いていきます。祖父は下級兵士でとにかく性欲に取り憑かれてる感じで孤独な日々を送りますが上官の妻との不倫が原因で二代目が誕生。二代目はおデブのフードファイター。国を代表する大食いチャンピオン目指し特訓する日々、いろいろあった果てに女大食いチャンプと結婚、おチビの赤ん坊を授かる。父とは似ても似つかずなおチビで愛情を受けなかった三代目は腕ききの剥製師となり、いつも父の食料を大量買いしているスーパーの店員に恋心を抱くもあっさりフられ、細〜い体を泣きながらジムで鍛え始める。

とにかくエログロゲロ密度が濃密で笑っちゃうくらいです。男女が至すシーンではさすがにゴチャゴチャとボールペンでグルグル回して書いたようなボカシが入っているんですけど、今さらココにボカシ入れられてもなぁ…くらいに祖父パートのエロ部は強烈!あとはブタがかわいそうなことになってました。猫も出てるんですが、猫パートは野性味バクハツな場面と現実味があまり無いシーンなのでそんなに嘆くほどのショックはなかったです。小さくてキュートなパンフによると、猫パートはもっとあったのに猫がゆうこときかないのでうまくいかず編集でカットされてしまったそうです…。まぁそれは自然な成り行きで安心します。 

この映画をおススメできるのはグリーナウェイやシュバンクマイエル、ジュネ&キャロあたりの映画が好きな方、(・∀・)イイ!!と思った映画のパンフには滝本誠の寄稿がある経験多数な方。おススメできないのは血を見ると倒れる・ゲロを見るともらいゲロをしてしまう・低俗なモノには鳥肌が立つ…などの方々。特別に孫パートだけSWのジャバ・ザ・ハットのファンにおススメしたい気もします…。時間が過ぎて思い出すのはいろんなものを入れていたバスタブのシーンです。私はこの監督の次回作もきっと観に行くことでしょう。あ〜お腹いっぱいgood

movie「タクシデルミア ある剥製師の遺言」
欲望を全うする人生潔し!★★★★☆

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